新年あけましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては、お元気に新年をお迎えのことと存じます。
この2年間ほどは、新型コロナウィルスによる感染拡大を防止するために、不便な生活を強いられて来ました。現在、新型コロナの第5波も、落ち着いて来ていますが、最近、新たに変異株が発見され、また感染が拡大するかも知れません。今後も、三密を避け、マスクの着用・手指消毒は、励行していかなければと考えます。

そうした中、明るいニュースもありました。それは、東京オリンピック・パラリンピックの開催でした。中でも、パラリンピックの選手が各競技に取り組む姿勢には、感動と勇気、それに、元気をいただきました。今回は無観客での大会となりましたが、次の大会では、たくさんの観客の前で、競技をしてほしいと思います。

この度、私たち障害者の法律、「障害者差別解消法」が改正されました。この法律が平成28年に施行されてから、5年ほど経ちましたが、障害者への合理的配慮(例えば、段差の解消、代筆・代読、手話通訳者の配置等)が、民間事業者には、努力義務とされていたこともあり、障害者への配慮がされていない場合もありました。今回の改正では、行政だけでなく民間事業者へも、合理的配慮が法的に義務付けられました。これで、障害者への偏見・差別の解消が進むものと考えますが、より進めるには、私たち障害者も不便・不安があったときに、関係機関へ伝える(発信する)ことが、社会貢献の1つだと思います。

それは、私たち障害者及び当事者団体の役割だと考えます。

                                  2022年(令和4年)元旦

                           一般財団法人岐阜県身体障害者福祉協会

                           会 長 岡本 敏美(おかもと としみ)